ブタクサって、名前はよく聞くけど、実際にどんな花か見たことない方も多いのではないでしょうか。セイタカアワダチソウと間違えられることも多いみたい。
また、ブタクサは秋の花粉症の花として有名ですが、花粉はもう少し前から飛びはじめます。
ブタクサの花や花粉について、ブタクサアレルギーの対策もご紹介します。
ブタクサってどんな花?
ブタクサ(豚草)はキク科ブタクサ属の一年草。
北アメリカ原産の草花で、明治時代に日本に渡来した外来種です。
ブタクサは風媒花といって、花粉が風に飛ばされて受粉がおこなわれます。
2ミリから3ミリの黄色い小花が集まり房のように咲いていて、この花粉が花粉症の原因のアレルゲンとなります。
草丈は1mくらいで、葉はヨモギに似たギザギザの形をしていてます。葉の裏がヨモギの葉のように白くないことが、見分けるポイントです。
ブタクサの同属には、草丈が2mから3mもあるオオブタクサもあり、どちらも草むらや河川敷などさまざまな場所で見られます。
ブタクサもオオブタクサも、秋の花粉症の代表的なアレルゲンで、生態系にも悪影響を及ぼすため、外来生物法で要注意外来生物に指定されています。
ブタクサとセイタカアワダチソウの違い
ブタクサとセイタカアワダチソウ。
どちらも背丈が高く、黄色い小花をつけるところが似ているため、よく間違えられます。
ブタクサとセイタカアワダチソウの違い
#冬休み子ども科学電話相談 pic.twitter.com/aOPyh3QumS— まゆさん (@mayu_1903) 2019年1月2日
こちらの写真が大変わかりやすくて参考にさせていただきました。
確かにちょっと似ていますが、花の付け方や葉の形が違いますね。
セイタカアワダチソウは、キク科の多年草。
こちらも北アメリカ原産の外来種です。
ブタクサが風媒花なのに対し、セイタカアワダチソウは虫媒花。花粉の生成量も少なく重いため、セイタカアワダチソウは花粉症とは無関係とされています。
ブタクサの花言葉
要注意外来生物に指定されているブタクサですが、花言葉もちゃんとあります。
fa-heartよりを戻す
ブタクサには、このように恋愛に関係した花言葉がついています。
どちらもよい意味の言葉だけど・・
なんだか意外ですね。
ちなみに、オオブタクサの花言葉は寂しがり屋だそうです。
ブタクサの花粉が飛ぶ期間は?
ブタクサの花は、夏から秋にかけて咲きます。
ブタクサの開花期は、7月から10月。
オオブタクサの開花期は、8月から9月です。
花粉も、開花と同じ時期に飛散するので
ブタクサの花粉飛散は7月から10月にかけて。
環境省の花粉症環境保健マニュアルによると、花粉飛散のピークは8月から9月。
10月中も飛散しますが、11月に入るとだんだん減少していきます。
ブタクサ花粉の方は、この期間にしっかりと対策をして乗り切りたいですね。
ブタクサ花粉のアレルギー対策は?
ブタクサは、風で花粉を飛ばす風媒花とは言え、木ではなく草なので花粉の飛散距離はごく短め。ブタクサ花粉の飛散範囲は、10m程度と言われています。
なので、ブタクサ花粉のアレルギー対策としては、ブタクサが生えている場所には近づかないことが一番の予防策になります。
スギやヒノキのように遠くまで飛んでくることはないので、7月から10月の花粉飛散時期には、草むらや河川敷など、雑草が多く生えている所に行かないように気をつけましょう。
花粉の飛びやすい日は、風の強い日や晴れて気温の高い日、乾燥している日、雨の翌日。
特にブタクサ花粉は、早朝から昼にかけてが花粉飛散のピークになります。
どうしてもやむを得ない場合は、マスク・めがね・帽子の完全防備で出かけましょう。
とにかく、花粉を浴びないことがアレルギー反応を起こさせない第一条件になるので、ブタクサが近くにないか、アンテナを張ってみてくださいね。
おわりに
ブタクサとセイタカアワダチソウは似て非なり。
どちらも繁殖力が強い要注意外来生物ですが、アレルゲンとなるのはブタクサです。
もし見つけたら、開花前の6月までに除草しておくのがおすすめですよ。