クリスマスのお楽しみはやっぱりケーキ。
日本のクリスマスのお祝いシーンには、クリスマスケーキが欠かせませんよね。
日本では、クリスマスケーキはいつごろから食べるようになったのでしょうか。
またその起源や、世界で食べられているクリスマスケーキについてもご紹介します。

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クリスマスケーキの起源はいつ?

クリスマスを祝って食べるクリスマスケーキ。

クリスマスは、古代ヨーロッパのゲルマン民族によるユールという冬至祭が起源となり、キリスト教と結びついてクリスマスの文化が生まれました。

クリスマスのケーキとのなかで、最も古いとされるのがドイツ発祥のシュトレン。

シュトレンに関する最古の記録として、シュトレンの原点となる食べ物が、14世紀(1329年)ドイツのナウムブルクの当時の司教へのクリスマスの贈りものとされたいう記録が残されています。

また、フランスの代表的なクリスマスケーキ、ブッシュドノエルは、薪を模した形がユールの名残りを感じさせ、クリスマスの起源にちなんだ最もクリスマスらしいケーキともいえます。

ユールでは、薪を燃やして神に捧げる伝統的な儀式がありましたが、時代とともに変化していき、19世紀にはブッシュドノエルが作られるようになりました。

ドイツのシュトレンと、フランスのブッシュドノエルについては、のちほどご紹介しますね。

日本のクリスマスケーキの始まりは?

早くも初秋からはじまるクリスマスケーキ商戦。

ケーキ屋やコンビニ、ホテルなど、毎年目移りするほどのクリスマスケーキがでまわります。

日本でクリスマスにケーキを食べる習慣が根づいたのは、いつごろからなのでしょうか。日本のクリスマスケーキの歴史は、明治時代までさまのぼります。

日本初のクリスマスケーキは明治時代

日本ではじめてクリスマスケーキを発売したのは、お菓子メーカー不二家の創業者である藤井林右衛門(ふじい りんえもん)さん。

不二家のサイトに掲載されている年表によると、1910年(明治43年)11月、神奈川県横浜市元町に洋菓子店FUJIYAを開店。開業した年に、すでにクリスマスケーキを販売しています。

1910年(明治43年)11月
藤井林右衛門(25歳)が横浜市元町2丁目86番地に洋菓子店(元町店)を開店

1910年(明治43年)12月
クリスマスケーキ発売

1912年(大正元年)
林右衛門、アメリカへ洋菓子事情視察と技術習得のため出発。翌年帰国

1922年(大正11年)
ショートケーキ発売(1個8銭)
伊勢佐木町店はシュークリームなどの販売により好評を得る

クリスマスケーキ発売の2年後、洋菓子修行で渡米。
1922年(大正11年)には、林右衛門さんが考案した日本式のショートケーキを発売します。

このころから、クリスマスにケーキを売り込むセールを不二家が企画し、日本にもすこしずつクリスマスケーキが広まっていきます。ただ当時は、イチゴのハウス栽培が進んでいなかったため、春が旬のイチゴを使うことは難しく、クリスマスケーキにイチゴの飾りはありませんでした。

クリスマスケーキが一般的に広まっていった背景には、戦後に砂糖や小麦粉の統制が解除されたことや、イチゴのハウス栽培が導入されたこと、昭和40年代に冷蔵庫が普及したことなどがあり、イチゴが乗ったり、ホイップクリームやバタークリームを使ったクリスマスケーキが定番となりました。


日本のクリスマスケーキは、スポンジケーキに生クリームやチョコレートクリームをコーティングし、サンタやクリスマスツリー、イチゴが飾りつけられたとても豪華なスタイル。

いまではクリスマスに欠かせない存在となったイチゴのショートケーキのクリスマスケーキ。仕掛け人は、不二家の創業者の方だったのですね。
 

世界のクリスマスケーキ

イエス・キリストの誕生を祝うクリスマス。

日本では、宗教的な行事ではなくイベントのひとつとして楽しみ、イチゴが乗った生クリームの白いクリスマスケーキが定番です。

クリスマスを祝う長い歴史をもつキリスト教圏の国々にも、クリスマスに焼き菓子を食べる風習がありますが、ケーキの種類は国によってそれぞれ違うんですよ。

ドイツやフランス、イギリスなど、海外で食べられている定番のケーキをご紹介します。

ドイツのクリスマスケーキ

ドイツのクリスマスケーキは、シュトレン。

シュトレンは、生地のなかに洋酒に漬けたドライフルーツやナッツをたっぷり練り込んだ焼き菓子です。


日本では「シュトーレン」と呼ぶのが一般的ですが、ドイツ語だと「シュトレン」が近いみたい。シュトレンには、坑道という意味があり、坑道に似ているからこの名前がつけられたともいわれています。

シュトレンは、4週間のアドベントになくてはならないお菓子。ドイツでは、薄くスライスしたシュトレンを、クリスマスの1ヵ月前から毎日すこしずつ食べながらクリスマスを迎える風習があります。

パン屋やお菓子屋では、11月になると店頭にシュトレンが並べられ、クリスマスムードが高まります。近年は、日本のパン屋やケーキ屋でも、多く見かけるようになりましたね。

フランスのクリスマスケーキ

フランスのクリスマスケーキはブッシュドノエル。
木の切り株の形をしているロールケーキです。

Bûshe de Noëlは、クリスマスの丸太という意味。日本でも、ブッシュドノエルのクリスマスケーキはとても人気ですよね。

ロールケーキの表面は、ココアクリームでコーティングされ、粉雪をイメージしたパウダーシュガーを振ってデコレーション。


なぜ丸太の形なのかということについては諸説ありますが、北欧の古い風習であるユールという冬至祭で、薪を燃やしていたことがもととなっていると言われています。

クリスマスが終わってもお楽しみは続き、今度は、東方の三博士の来訪を記念する公現祭(エピファニー)を祝います。フランスではこの日、みんなでガレット・デ・ロワを食べるのが習慣になっています。


ガレット・デ・ロワは、パイ生地の中にアーモンドクリームを入れたシンプルなお菓子ですが、最近は日本の洋菓子店でも見かけるようになりました。

日本語に訳すと、王様のケーキ。
紙製の王冠の飾りを乗せて出す形が一般的です。

フェーヴ(陶器製の人形など)を入れて焼きあげるのが特徴で、取り分けられたパイのなかからフェーヴを見つけた子どもは王冠をかぶります。フェーヴを引き当てると、一年間幸運が続くともいわれています。

イギリスのクリスマスケーキ

イギリスのケーキは、クリスマスプディング。

イギリスのプディングとは、日本のカスタードプリンのようなスイーツではなく、どっしりとした生地のフルーツケーキ。こちらのクリスマスプディングが、イギリスの伝統的なクリスマスのケーキです。


クリスマスに向けて、1ヵ月以上も前から作られるクリスマスプディング。ドライフルーツをたっぷり入れた硬めのケーキで、クリスマスの5週間前のアドベント直前の日曜日から準備にとりかかります。

ケーキをいただくのは、クリスマス当日。
ラム酒やブランデーをかけて火をつけると、クリスマスプディングから青い炎が上がり、幻想的な雰囲気に。アルコール分も飛ぶので、子どもも安心していただけます。

おわりに

日本独自のイチゴが乗った白いクリスマスケーキ。
いまではすっかり定着して、クリスマスパーティーには欠かせない存在になっています。

この日本式のショートケーキが定番のクリスマスケーキになったのは、明治時代に不二家が販売したクリスマスケーキが始まり。時代とともに、生クリームが使われるようになったり、華やかなデコレーションがされるようになったのですね。

日本のクリスマスケーキは、大人になってもなんだか心がワクワクします。私はドイツのシュトレンが好きで、クリスマスに向けて毎日ひと切れずつ食べるのがお楽しみとなっています。

クリスマスを祝う世界中のさまざまなケーキ。
お気に入りのクリスマスケーキとともに、素敵なひとときをお過ごしくださいね♪

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