クリスマスイブはいつ?イブの意味はクリスマスの前日じゃない!?

12月25日はクリスマス、24日はクリスマスイブ。
12月23日はイブイブ、という言葉もあるくらいなので、イブ=前日という意味だと思っている人も多いのではないでしょうか。
でも実は、イブの本当の意味は違うんです。
クリスマスイブっていつのことなのでしょうか?

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クリスマスはどんな日?

一年で一番キラキラしているクリスマスシーズン。

クリスマスやイブの夜を、家族や恋人と過ごす人も多いのではないでしょうか。

クリスマスとは、約2000年前にイエス・キリストがこの世に生まれたことをお祝いする日。
英語のChristmasは、キリスト(Christ)のミサ・礼拝(Mass)が合わさった言葉です。

キリストの誕生を祝う日としてよく知られているクリスマスですが、実はキリストの正確な誕生日はわかっておらず、12月25日がキリストのミサの日として定着したのは4世紀ごろのことと言われています。

ただ、キリスト教徒の少ない日本では、クリスマスは宗教的な行事ではなく、キリストの誕生を祝うというよりも、単に冬のイベントのひとつとして楽しむ人がほとんどですよね。
 

クリスマスといえば12月25日。
その前日の12月24日がクリスマスイブ。

というのが一般的になっていると思いますが、これは本来の意味とは違った認識なのです。

では、クリスマスイブは本当はいつのことなのか。
イブという英語にはどんな意味があるのでしょうか。

クリスマスイブとはいつのこと?

サンタさんがやってくるクリスマスイブの夜。

イブは12月24日だと言われれば、確かにそうです。
実際にカレンダーには、24日がクリスマスイブ、25日がクリスマスと印刷されていますよね。

ただ、キリスト教の定義では、私たちが思っている認識とは違っていて、クリスマスは12月24日の日没から25日の日没までとなっています。

それでは、クリスマスイブはどうでしょうか。

キリスト教では、クリスマスイブは12月24日の日没から夜明けまでをいい、クリスマスイブは、12月24日の日没からはじまるクリスマスの一部ということになるなのです。

クリスマスの期間
12月24日の日没から12月25日の日没まで

クリスマスイブの時間帯
12月24日の日没から夜明けまで

クリスマスイブの時間帯は、25日の午前0時までとする考えもあります。

また、キリスト教でも教会によって、クリスマスを24日の日没からとするか、25日の午前0時からとするかはそれぞれ異なっています。


こちらを見てもわかるように、クリスマスイブとクリスマスを別々に考えるのではなく、キリスト教では、クリスマスの期間にイブが含まれています。

12月24日の朝や昼の時間帯。
日没までの時間は、言うなればふつうの日。

クリスマスイブって、12日24日まるまる一日をさす言葉ではなかったんですね。

それでは、イブ=前日でないなら本当の意味は?
クリスマスイブが24日の日没からはじまるというのも、イブの正しい意味を知ると納得です。
 

クリスマスイブの意味は?

クリスマスイブは、英語では Christmas Eve。

このEveはeveningの略で、夕方、晩、夜といった意味があります。

これはもともとは、古語のevenが語源。
イブニングは、夕方から夜の時間帯をさします。

つまり、クリスマスイブとはクリスマスの前日ではなくクリスマスの夜のこと。

クリスマスの期間は12月25日の日没までなので、25日の夜はすでにクリスマスではなく、クリスマスの夜(イブニング)は12月24日の夜だけ、ということになります。

余談ですが、「クリスマスイブの夜」という日本語もちょっとへんてこな意味になりますね。

クリスマスは日没からはじまる

現代では一日のはじまりは午前0時から。

それでは、なぜクリスマスは日づけの区切りを日没としているのでしょうか。

これは、キリスト教がうまれたユダヤの地で使われていたユダヤ暦という暦法によるもの。

4世紀ごろに制定された今日のユダヤ暦では、一年は秋分のころの新月にはじまり、一日は日没にはじまり、次の日の日没に終わります。

キリスト教が定義するクリスマスの期間が、12月24日の日没から25日の日没までなのは、このユダヤ暦の考えによるものなのですね。


クリスマスイブは、クリスマスの前夜というのが一般的に広まっていますが、クリスマスはもともと、12月24日の日没からお祝いするものでした。

そういえば、日本でも12月25日より24日のほうが盛り上がる雰囲気がありますよね。

これも、25日の夜にはすでにクリスマスは終わっている、という本来のクリスマスの考えからすると、あながち間違いではないような・・気もします。

日本のクリスマスを楽しもう

宗教的な意味は薄れている日本のクリスマス。

ハロウィンもそうですが、外国のいろいろな宗教行事を柔軟に取り入れ、オリジナルのイべントとして楽しむ文化は、ある意味日本人らしいともいえます。

ただ、日本のクリスマスは商業的につくられたもの。

クリスマスにチキンを食べたり、イチゴの乗ったクリスマスケーキを食べるのも日本独自のものですし、クリスマスイブは恋人と過ごしプレゼントを交換するというのも、企業のイメージ戦略がもとであったことは間違いないでしょう。
 

この現在の日本のクリスマスにおける経済効果が、約7000億円というのですから驚き!

そんなクリスマス商戦に踊らされながらも、なんだかんだ言って楽しいんですけどね。

日本中が素敵にきらめくクリスマスシーズン。
イブの時間帯や、本当の意味についてご紹介してきましたが、もはや一大イベントとなった日本のクリスマスに、クリスマスの本来の期間とか、決まった祝い方などありません。

ただ、意味を知っているだけでクリスマスの楽しみ方もより深まるのではないでしょうか。
 

国によってもクリスマスの風習はさまざま。

アメリカ式に七面鳥を焼いたり、ドイツ発祥のシュトレンをすこしずつ食べたり、アドベントカレンダーを飾ってアドベント期間を楽しんだり。

 
このように、いろいろな国の伝統的な文化を取り入れてみるのも素敵ですし、日本らしい自由で楽しいクリスマスを過ごしてみてはいかがでしょうか。

おわりに

クリスマスイブのイブは、夜という意味。
いままで数十年、クリスマスの前日という意味だと思っていたけれど、違うんですね;

クリスマスイブは、本来12月24日まるまる一日を指すのではなく、12月24日の日没からがイブ。そして、クリスマスイブはクリスマスの一部ということになります。

とは言え、宗教的な意味合いのない日本のクリスマスでは、24日をクリスマスイブ、25日をクリスマスとする認識がわりと一般的ですし、それはそれでよいのかなぁとも思います。

ただ、イブ=夜という正しい意味を知ると、12月23日をイブイブと呼ぶのは間違ってるってわかるので、こっそりだれかに教えてあげたくなりますね。笑

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