日本列島の夏、毎日毎日本っ当に暑いですよね。
猛暑日や熱帯夜になる日が多くなり、むかしと比べて年々暑くなっている気がしませんか?
これって、地球温暖化のせいなのでしょうか。
それとも、ほかにもなにか原因があるのか、日本の夏の気温上昇の理由が気になります・・

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日本の気温は上昇している?

近年、稀に見る猛暑に見舞われている日本。
最高気温が40℃を超える日も出てきて、子どものころと比べると考えられない暑さです。

昭和のころ、教室にクーラーはついてなかったし、夜も扇風機だけで眠れていましたよね。
いまでは、夜はエアコンなしでは眠れない暑さ。

間違いなく年々暑くなっていると感じる日本の暑さですが、まずは、一年を通しての世界の気温の変化からみていきたいと思います。

世界の平均気温の変化

気象庁による1891年から2018年までの長期変化傾向のデータ解析によると、実際に世界全体で気温が上昇していることがわかります。

世界の年平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しており、長期的には100年あたり0.73℃の割合で上昇しています。特に1990年代半ば以降、高温となる年が多くなっています。

 
次に、一年のなかでも、夏に限っての世界の平均気温を見てみると、変動しながらも右肩あがりに上昇しているのがわかります。
 

 
長期的には100年あたり0.69℃の割合で上昇

このグラフの赤色の直線が、年々の値の長期変化傾向(トレンド)を示したもので、直線の傾きが変化の割合となっています。

長期変化傾向や算出方法については、気象庁のこちらのページをご参照ください。

日本の平均気温の変化

世界にともない、日本の平均気温も上昇しています。
日本の年平均気温の上昇率は、世界の上昇率(0.73℃)と比べてかなり高くなっています。
 

日本の年平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しており、長期的には100年あたり1.21℃の割合で上昇しています。特に1990年代以降、高温となる年が頻出しています。

 
次に、日本の夏の平均気温偏差の経年変化ですが、長期的にみてみると、やはり世界平均よりも高い割合で上昇しているのです。
 

 
長期的には100年あたり1.11℃の割合で上昇
(赤色の直線の傾きが変化の割合になります)

100年あたり1.11℃という数字だけみれば、そんなに変化がないように思えるかもしれません。

ただ、平均気温が上昇することで、猛暑日や熱帯夜も増加していくため、余計に年々暑くなっていると感じてしまうのではないかと思われます。

数字からみても、確かに暑くなっている日本。
このような地球規模の気温の上昇の原因は何か・・

最初に考えられるのが、地球温暖化による影響です。

地球温暖化で気温が上昇

過去1400年で、最も暖かくなっている地球。

地球温暖化は、気温の上昇のほか海面上昇や氷河融解、洪水やゲリラ豪雨の増加など、さまざまな気候の変化を起こしています。


国土交通省の有識者検討会では、今世紀末までに、地球温暖化で気温が2度上昇すると前提した場合、100年に1回の頻度で起きる豪雨の降雨量は、全国平均で1.1倍に増え、河川の水量の増加で洪水の頻度は2倍に高まると試算しています。

それでは、この地球温暖化はなぜ起こるのか?
それは、人間による温室効果ガスの増加が原因である可能性が高いと考えられています。

二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスが増えることが要因となり、地球の表面の気温が高くなる。これが地球温暖化の原因です。

ただ、これは長期的な気温の上昇について言えることで、都市部の気温上昇は、地球温暖化とはまた違う理由もあると考えられます。

それが、ヒートアイランド現象です。
 

ヒートアイランド現象とは?

すこしずつ上昇してきている日本の気温。
なかでも、温暖化の傾向が強いのが都市部です。

ヒートアイランド現象とは、都市の気温が周囲よりも高くなる現象のことを言います。

これは、人間の活動が原因で気温が上昇するという点では地球温暖化と同じですが、地球全体の気温上昇でなく、大都市に限ったこと。


都市化によって増加したコンクリートのビルやアスファルトの地面は熱をため、夜になっても気温が下がりません。建築物の高層化により風通しが悪くなることも気温の低下を妨げますし、緑が減ることによっても周囲より気温が高くなってしまいます。

また、都市の産業活動や自動車など、人工的な熱をたくさん排出する人口排熱も、気温が上昇する原因となっています。

ヒートアイランド現象は、一年を通して起こる現象ですが、特に夏の場合は、最低気温を上昇させ、それにより最高気温も高くなりやすくなるのです。

こちらのグラフは、1927~2018年の東京と15地点平均の年平均気温偏差の経年変化です。

15地点とは、網走、根室、寿都、山形、石巻、伏木、飯田、銚子、境、浜田、彦根、宮崎、多度津、名瀬、石垣島。都市化等による環境の変化が比較的小さい地点から、地域的に偏りなく分布するように選出されています。

このグラフでも大都市東京との差は一目瞭然ですね。
観測をはじめたころと比べて、東京と15地点平均の差が急速に広がったことが分かります。

15地点平均の気温の上昇は、日本近海の平均の海面水温の上昇とおおむね等しいとのことで、都市部以外の気温上昇は、地球温暖化による影響を受けていると考えられますが、大都市ではそれよりも高い上昇が観測されているのには、地球温暖化+都市化による局地的な気温の上昇が影響していると考えられます。

これから気温はどうなっていく?

日本の気温上昇は、都市部では特に、地球温暖化とヒートアイランド現象が原因として考えられることがわかりました。

またそれだけでなく、大気の自然変動や地形などの要因も重なり合っているのではないかとも考えられています。

先ほどご紹介したように、国土交通省の有識者検討会では、地球温暖化で今世紀末までに気温が2度上昇するとの前提で、気候変動への対応を訴えていますし、国も河川の治水計画を見直し、堤防やダムの強化などを検討する方針とのこと。

一方で、全国地球温暖化防止活動推進センターでは、IPCC第5次評価報告書によると、温室効果ガスの排出量を最も少なく抑えられた場合でも、今世紀末には0.3゚Cから1.7℃の上昇、最悪の場合には最大4.8℃上昇すると予測されています。

 
日本の都市化は、今後も間違いなく進んでいくでしょうし、日本だけでなく、地球全体の気温上昇を抑えるさまざな対策や努力が迫られています。

おわりに

毎年夏が暑くなっている気がしていましたが、どうやら気のせいではないようですね。

日本の気温が年々暑くなっているのは、都市部以外では地球温暖化による影響を受けていると考えられ、大都市では地球温暖化+ヒートアイランド現象により局地的に気温が上昇していると考えられています。

猛暑日も増え、ヒートアイランド現象によってたまった熱により、熱帯夜も増加しています。
それにともない熱中症のリスクも高くなるので、日頃からしっかり予防しておきましょう。

 
温室効果ガスの増加や人口排熱などによる大気環境の悪化で、年々暑くなっていく地球。

人間にとっての便利で快適な暮らしを求めるだけでなく、ひとりひとりが環境と生活を見つめ直し、できることから始めていきたいですね。

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