春になると、出回りはじめる鉢植えの紫陽花。
鬱陶しい季節も、雨が似合う美しい紫陽花の花を眺めていると癒されますよね。
今回は、ベランダでも育てられる鉢植え紫陽花を来年も咲かせる育て方をご紹介します。
もくじ
鉢植えアジサイの育て方の流れ
紫陽花の鉢植えは、春ごろから出回ります。
鉢植えの紫陽花を購入したら、花が終わる7月ごろまでこのまま楽しみましょう。
来年も花を咲かせる準備は、花後から始めます。
来年の花芽をつけるために剪定したり、植え替えたり、冬越しさせ、また春を迎えます。
純白でかわいいアナベルというアメリカアジサイは剪定の時期が違うので、今回は一般的な紫陽花の剪定についてご紹介します。
アジサイの育て方・剪定
紫陽花は、来年もまた素敵な花を咲かせるために、剪定という作業をします。
剪定のタイミングは花が終わったらすぐか、7月半ば。遅くても7月末までには剪定します。
花が終わると言っても、紫陽花の花は自然には散らないので、花が裏返ってきたり少ししおれてきたら剪定の合図。花から2節下の脇芽のすぐ上で剪定します。
fa-heart花から2節下の脇芽の上で切り落とす
3節のところで剪定すれば、2節で剪定するよりも来年少しコンパクトに咲きます。ただし、短く切りすぎると翌年花が咲かないかもしれません。
花が咲いた枝だけ剪定しますが、この時一斉に剪定することがポイントです。今年花が咲いていない枝は切らずに残しておきます。
紫陽花の花が終わったら毎年剪定をして、鉢植え紫陽花を長く楽しみましょう。花が終わってなくても、早めに切ってお部屋で切り花を楽しむのもよいですね。
アジサイの育て方・植え替え
紫陽花は生長が早く、横に広がって根を張ります。
鉢植えの紫陽花は、1~2年に1回を目安に、ひと回りかふた回り大きな鉢に植え替えます。鉢底から根っこが伸びてきていたら植え替えをしましょう。
植え替えのタイミングは剪定後の7月。
または、花後から9月中旬までか、休眠期の11月~2月ごろに植え替えます。
鉢は、保水性があり通気性がほどよいものが◎
通気性がよすぎても、水がすぐに乾いてしまいます。
2 根を崩さないようにやさしく植える
3 土の隙間ないようにしっかり押さえ、水をたっぷりあげる
土は有機元肥の入った紫陽花用培養土が便利です。
青アジサイの土と赤アジサイの土があります。
アジサイの育て方・水やり
紫陽花は、水を好むお花です。
水が切れないようにこまめに水をあげましょう。
水やりは、午前中の早い時間におこないます。
春から夏にかけてはたっぷりと。
7月の剪定後から暑い夏のあいだも、水を切らさないように管理します。
秋からは少し減らして、土が乾いたら水やり。
冬に葉っぱが落ちてからも、水をあげてくださいね。
アジサイの育て方・置き場所
紫陽花の置き場所は、日当たりのよい半日陰が◎
たとえば、直射日光や西日が強く当たらない明るめの日陰で、午前中日が当たり午後は日陰になる、一日2~3時間くらい日に当たるような場所がよいです。
冬は、霜が降りない軒下などがよいでしょう。
冬越しして春がきたら、しっかり日に当ててあげるときれいな紫陽花が咲いてくれますよ。
アジサイの育て方・冬越し
秋になると付き始める、紫陽花の新しい花芽。
年が明けて無事に芽吹かせるためには、しっかり低温におくことも大切です。
ただし、霜が当たらないようにしたり、強い北風にさらされると、耐寒性があるアジサイも枯れてしまうことがあります。
冬の温度管理はちょっと難しいですが、日の当たる軒下などに移動させて、水も忘れないようにあげてくださいね。
アジサイの育て方・冬の剪定
紫陽花の休眠期には、古い枝や細い枝を取ります。
枯れた枝もきれいに取ってあげましょう。
これは、風通しをよくして病気を防ぐためなので、株が混み合っていなければしなくてもOK。花芽の付いた枝は切り落とさないように気をつけてくださいね。
アジサイの育て方・肥料
紫陽花は、肥料をあげなくても元気に育ちますが、鉢植えできれいな花を咲かせるためには、適切な時期に追肥してあげます。
紫陽花の花が終わって7月に剪定したら、そのあと9月ごろまでに1回、緩効性化成肥料を与えます。秋の終わりから春にかけては、2ヵ月に1回くらい、有機質肥料を与えます。
アジサイの育て方・病気や害虫対策
株が多湿になると病気になってしまうことがあるので、株元の枝をスッキリさせて、風遠しをよくしてあげましょう。病気になってしまった葉はすぐに切り落とし、市販の薬で対処してみてくださいね。
害虫については、春から秋にかけての生育期に虫がつきやすいです。犯人はいろいろいるのですが、こちらも市販の薬でやっつけましょう。
かわいい紫陽花が食べられないように、特に葉の裏側を気をつけて見てみてくださいね。
アジサイをコンパクトに育てるには?
ベランダで育てる鉢植え紫陽花は、あまり大きくなりすぎても困りますよね。
翌年の花が咲かなくてもよい場合は、1/3の高さくらいまでバッサリと剪定することで花姿を小さく保つことができます。
大きくなりすぎた紫陽花もコンパクトに仕立て直すことができるので、数年に一度、思い切って剪定してみるのもよいと思います。
おわりに
7月は紫陽花の大切な作業、剪定をする月です。
来年も花が咲いてくれるように、花が終わったら脇芽の上で切り落としましょう。
紫陽花は挿し木で株を増やすこともできます。
お気に入りの紫陽花を何年も長く咲かせたり、増やしたりして楽しんでみてくださいね。来年もまたきれいな花が咲いてくれますように♪