【トマトの冷凍保存】リコピン吸収率アップのコツは加熱?冷凍?

健康から美肌まで、様々な方面に嬉しい効果があるトマト。
フレッシュなトマトももちろん美味しいのですが、あまり生のままで食べない私は、たくさんいただいた時、保存方法に悩みます。
どうやらトマトは加熱することで、さらに嬉しい効果があるみたい。
私がやっている加熱前提のトマトの冷凍保存方法を、トマトの栄養価に注目しながらご紹介したいと思います。

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トマトの保存のポイントはリコピン

トマトの赤い色はリコピンによるもの。抗酸化作用がとっても高く、積極的に摂り入れたい機能性成分です。
このリコピンを効率良く摂るにはいくつかポイントがあって、生のままで食べるよりも、加熱することで吸収率がアップするんですって。

リコピンは加熱することで吸収率が3倍もアップ

せっかく抗酸化作用が高いリコピンなのですが、そのままでは体内に吸収されにくく、加熱することで吸収されやすくなることが分かっています。
リコピンは熱に強い成分なので、加熱しても栄養成分は変わらず、加熱することによってトマトの細胞壁が壊れて、リコピンが吸収されやすくなるのですね。
刻んだりつぶしたりしてから加熱するのもさらに良し。
さらに、加熱したトマトは、旨み成分のグルタミン酸もアップし、いいことずくめです。
トマトを加熱することを前提に保存方法を考えていくとよいですね。

まずは常温で真っ赤なトマトに熟させる

トマトは赤いほどリコピンの量が増えることがわかっています。
まだ青かったりオレンジ色のトマトは、常温において真っ赤になるまで熟させましょう。

完熟したトマトは食べられる分だけ冷蔵保存。水気をしっかりふいて、ラップで包み、野菜室へ。
そのあと、食べきれないなぁと思った分は、いさぎよく冷凍保存していきます。

トマトを冷凍保存する3つの方法

真っ赤に熟してリコピンの量がアップしたトマト。
冷凍することで、さらにいいことがあるみたいです!
それは、トマトの旨み成分「グルタミン酸」が出やすくなるということ。
トマトは加熱&冷凍することで、さらに旨みを感じやすくなるんですね。
それでは、冷凍保存の方法をご紹介します。

まるごと冷凍

まずは、トマトをそのまま冷凍保存する方法です。やり方はとっても簡単!

1.トマトやミニトマトは洗ってから、ヘタを取ります。
2.水気をふいて1つずつラップで包み、重ならないように保存袋に入れて冷凍します。

先にヘタを取ってしまうと、水溶性ビタミンが流れ出てしまいます。
凍ったまま炒めてつぶし、トマトソースにしたり、煮込み料理に使うのがおすすめです。
冷凍したトマトは、水でつるんと皮がむけて便利なのですが、私はいつも皮ごと調理しています。
トマトの皮は果肉よりも栄養が豊富で、リコピンもたくさん含まれているんですって。

切ってから冷凍

トマトを切ってから冷凍保存する方法です。
まるごと冷凍するよりもかさばらないので、冷凍庫がスッキリしますね。
少しだけ使いたい時にもいいと思います。

1.トマトをざく切りにカットします。
2.平らになるように保存袋に入れて冷凍します。

なるべく平らに薄くして冷凍すると、使う分だけ取り出しやすくなりますよ。
こちらも、まるごと冷凍したトマトと同じように凍ったまま使います。

トマトソースにしてから冷凍

私が一番よくやる保存方法です。ひと手間かかりますが、トマト缶を使わない手作りのトマトソースはひと味違いますよ。

1.オリーブ油で玉ねぎのみじん切りを炒める。量は少しでOK。
2.ざく切りにしたトマトを加えて、弱火でコトコト煮込む。
3.塩、お砂糖ひとつまみ加えて、味をととのえる。
4.粗熱がとれたら、平らになるように保存袋に入れて冷凍します。

好みでローリエなどのハーブを加えて煮込むとさらに美味しくなります。
皮が気になる方は、ブレンダーなどでなめらかにしてくださいね。
保存袋に入れる時も、小分けして保存したり、菜箸で型を付けてパキっと取り出しやすくしたり、いろいろ試してみてください。
私はパスタソースにしたり、リゾットにすることが多いです。

リコピンの吸収率をさらにアップさせる方法

リコピンは油と一緒に摂ることで、吸収率がぐんとアップすることがわかっています。
リコピンは油に溶けやすい性質なので、油と一緒に摂ることで体内への吸収率がアップするんですね。
おすすめはオリーブ油。冷凍保存したトマトを調理するときは、ぜひオリーブ油を使って、リコピンを効率よく吸収したいですね。

さいごに

トマトの保存方法について、冷凍保存を中心にご紹介しました。
生のままのトマトももちろん美味しいですが、たくさんいただいて困っている時には、いいこといっぱいの冷凍保存をぜひ試してみてくださいね。
抗酸化作用がとっても高くて頼もしいリコピン。吸収率をアップさせるポイントをおさえて、トマトの栄養を無駄なく、美味しく、いただきたいですね。

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