きのこの中でも、一番身近な存在のしいたけ。
食物繊維も多くカロリーも低い、嬉しい食材ですよね。
しいたけには、カルシウム吸収に関わるビタミンDが含まれています。
そのビタミンD。ちょっとしたひと手間で、さらに増やすことができるんです。
せっかくのしいたけの栄養素。もっと効率よく摂り入れてみませんか?
しいたけに含まれるビタミンD
ビタミンDは、カルシウムの吸収をよくして、骨を丈夫にするのに欠かせません。
カルシウムは、それだけでは体内に吸収されにくいので、ビタミンDを含む食材を一緒に摂取することが大切です。
子どもの成長にはもちろん、骨粗しょう症予防など、子どもから大人まで、ビタミンDはとても必要な栄養素なのですね。
生しいたけ100g中、ビタミンDは2.1マイクログラム含まれています。
これだとそんなに多くは感じませんが、もっと増やす方法があるんです。
太陽の光でビタミンDがアップ
きのこ類にもともと含まれているビタミンDを、さらにアップさせる方法。
それは、天日干しすることです。
私たちの体のビタミンDは、日光の紫外線により皮膚で合成されます。
しいたけも同じ。紫外線に当たることで、ビタミンDが増えるのです。
しいたけには、エルゴステロール(ブロビタミンD2)という成分が豊富に含まれています。
これが紫外線を受けることで、ビタミンDに変換されます。
その結果、ビタミンDが増えるのですね。
たったひと手間、しいたけを干すだけでビタミンDが増え、不足しがちなカルシウムの吸収量を増やすことができますよ。
買ってきたしいたけは、一度天日に干して、ビタミンDをアップさせましょう♪
しいたけを天日干ししよう
生しいたけの干し方はとっても簡単!
しいたけの軸を上にして、1~2時間天日干しします。
食べやすくスライスしてから干してもOKです。
干すことで、ビタミンDが約10倍にアップするそうですよ。
市販の乾ししいたけも、一度天日干しすることで、ビタミンDがアップします。
天日ではなく機械乾燥させているものが多いそうなので、干す価値アリですよ。
干すタイミングは、なるべく使う前に干すのがおすすめです。
また、しいたけに限らず、まいたけやしめじなども、干すことでビタミンDがアップします。
ぜひ試してみてくださいね。
天日干しで旨みもアップ
干ししいたけは旨みたっぷりで、和食のだしとしても使われますよね。
なんと、しいたけの旨み成分も、天日に干すことで増えるのだそう。
生しいたけ100g中のうま味成分含有量は、グルタミン酸が70mg。
それが、しいたけを干すことによって、グルタミン酸は1060mgに。
さらに、グアニル酸も150mg生成されます。
旨みは、2つ以上を掛け合わせると、相乗効果でさらにおいしくなります。
栄養プラス、おいしさまでアップするのは嬉しいですね。
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ビタミンDの一日の摂取量
食事摂取基準(2015年版)によると、ビタミンDの一日の摂取目安量は・・
成人男女ともに5.5マイクログラムです。
ビタミンDは魚にも多く含まれていますし、適度な日光のもとで生活していれば、目標摂取量を十分に摂ることができます。
しかし、高齢になると皮膚でのビタミンD生産能力が低下しますし、過度な日焼け対策をしている女性もビタミンD不足に注意が必要です。
おわりに
しいたけには、あらゆる年代の人々の健康に効果的な栄養素がたくさん含まれています。
天日干しすることで、ぐんと増えるビタミンDのほか、食物繊維やカリウムなどの栄養素も同じようにアップするんですって。
さらに、旨みまでアップして、嬉しいことばかりですね。
紫外線が強くなるこれからの季節は、食事からもビタミンDを摂取していきましょう。
今日から、しいたけを調理する前に、ぜひ一度干してみてくださいね♪