光化学オキシダントの発生原因は何?注意報発令時の対策や対処法も

健康被害を引き起こしてしまう光化学オキシダント。
夏になると、光化学スモッグやオキシダントの注意報が発令さることも多くなりますよね。
この大気汚染物質の発生原因は何なのでしょうか。
また、発生しやすい天候条件はあるのか、健康被害の症状や対処法についてもご紹介します。

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光化学オキシダントの発生原因は?

光化学オキシダント(OX)とは、自動車や工場から排出された窒素酸化物や炭化水素などの大気汚染物質が、太陽の強い紫外線を受けて光化学反応を起こし、二次的に作りだされる酸化性物質(オキシダント)の総称です。

強力な酸化作用を持つオキシダントは、健康被害を引き起こす大気汚染物質で、濃度が高くなると、目がチカチカしたり息苦しくなるなど、目やのどに症状がでることがあります。

光化学オキシダントの濃度が高くなると、気象条件によっては空に白くもやがかかったような状態になり、光化学スモッグが発生します。

光化学オキシダントはいつ発生する?

光化学オキシダントは、窒素酸化物や炭化水素が、太陽の強い紫外線を浴びて変質した結果、二次的に生成されるものであるため、日差しが強くなる春から夏にかけて多く発生します。

天候条件としては、気温が高く、風が弱い日中に光化学オキシダント濃度が高くなります。

そのため光化学スモッグも、紫外線が強く、高温で風の弱い日に発生しやすくなります。
 

光化学オキシダントの注意報や警報

光化学オキシダントの環境基準の濃度は、環境基本法に基づく環境庁(現、環境省)告示第25号により、1時間値が0.06ppm以下となっています。

大気中の光化学オキシダント濃度は、都道府県ごとに常時監視されていて、光化学オキシダント濃度が高くなり、気象条件から見てその状況が継続すると認められる場合、発令基準に応じて注意報や警報が発令されます。

たとえば、注意報の発令基準濃度は0.12ppm以上。
警報は、0.24ppm以上で発令されます。

もしも、光化学オキシダント注意報が発令されたら、屋外での運動は控え、できるだけ屋内で活動するようにしましょう。

また、注意報発令時にできる対策としては、できるだけ不要不急の自動車の運転を控えたり、やむを得ず自動車を使用する場合は、エコドライブに努めるなど協力していきたいですね。

光化学オキシダントの症状と対処法

さまざまな健康被害の出る光化学オキシダント。
濃度が高くなると、どんな症状が出るのでしょうか。

高濃度の光化学オキシダントは目やのどに刺激を与えます。目がチカチカしたり、のどの痛みや咳、息苦しくなるなどの健康被害がみられることがあります。

このような症状が出たときは、屋内に入り、目を洗ったりうがいをして、安静にしましょう。屋内では窓を閉めたり、換気も必要最小限にして、外気が入らないようにしましょう。

洗眼やうがいの処置をおこなってもよくならないときや、呼吸困難、手足のしびれがあるときは、早めに医師の診断を受けましょう。

光化学オキシダントや光化学スモッグの注意報が発令されているときは、屋外での運動を避けたり、できるだけ外出は控えるようにしたいですね。

おわりに

夏は特に紫外線が強くなり、風のない日には光化学オキシダントが発生しやすくなります。

自治体のホームページをチェックしたり、予報や注意報などの発令情報が届くメール配信サービスがあれば登録しておくのもおすすめ。私も県のメール配信サービスに登録しました。

光化学オキシダントの発生を防止するためには、原因物質である窒素酸化物や炭化水素の排出量を減らすことが重要です。これらの原因物質を減らすために、私たちもできることから取り組んでいきたいですね。

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