クエン酸のキレート作用とは?骨粗しょう症予防にはカルシウム+〇〇

骨を丈夫にしてくれるカルシウム、毎日コツコツ摂っていますか?
でもカルシウムって、ほとんどが吸収されずに出ていってしまうのだそう。

せっかく食べ物から摂取したカルシウム。
骨粗しょう症予防のためにも、もっと吸収させることはできないのでしょうか。

今回は、カルシウムの吸収を促進してくれるキレート作用についてご紹介します。

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カルシウムは吸収されにくい

骨粗しょう症予防のために、カルシウムを摂取することはとても大切です。

でも、カルシウムは体に吸収されにくいもの。
なんと、食物から摂取したカルシウムの70%が、体外に排出されてしまうんです。

さらに、加齢とともに腸からのカルシウム吸収力も低下し、体は骨に蓄えられたカルシウムを使って補おうとして、その結果、骨粗しょう症になりやすくなってしまいます。

でも大丈夫!
クエン酸による「キレート作用」で、カルシウムを吸収しやすくすることがわかりました。

キレート作用って何?

キレート作用とは、吸収されにくい成分を吸収されやすい形に変えて体内に吸収したり、体内の有害物質を排出しやすい形に変えて体外に排出したりする働き。

生化学の分野だけでなく、工学の分野でもキレート作用があり、物質によっていろいろな働きがあります。

今回ご紹介するのは、クエン酸のキレート作用について。
レモンに含まれるクエン酸が、カルシウムなどミネラルの吸収率を上げることがわかりました。
 

これまで、レモン果汁やクエン酸とカルシウムを摂取することにより、骨の健康増進につながることは確認していましたが、クエン酸は「キレート作用」によってカルシウムの可溶性を高めることで、小腸からのカルシウムの吸収を促進しているというメカニズムが示唆されました。

サッポロホールディングス(株)

レモンがカルシウムの吸収を高める

もともと水に溶けにくく体内に吸収されにくいカルシウムは、クエン酸と一緒に摂ることによって形を変え、水に溶けやすくなり、吸収されやすくなるのですね。

中部大学の横越英彦先生の研究によると、牛乳のカルシウムの吸収率は約40%ですが、牛乳にレモン汁を加えると、1.5倍の約60%まで高まったのだそうです。

カルシウムとビタミンDを一緒に摂るとよいのは聞いたことがありましたが、カルシウムとクエン酸を一緒に摂ることも大切なんですね。

焼き魚にレモン汁をかけるなど、毎日の食生活でぜひ実践したいですね。
それでは、もっと手軽に摂れる「カルシウム+レモン」のレシピをご紹介します。

レモンラッシーの作り方


牛乳にレモン果汁を混ぜるだけのお手軽レシピです。

材料(1杯分)
  牛乳 150ml
  レモン汁 大さじ1~2
  はちみつ or 砂糖 お好みで

牛乳とヨーグルトで作ってもおいしいよ

 
牛乳とレモン汁は、よく冷やしておくのがポイント。
トロ~っとヨーグルトみたいになって美味しいですよ♪

まとめ


骨粗しょう症予防には、カルシウムをがんばって摂ればよいというイメージがありますが、カルシウムの吸収を助けてくれるクエン酸を一緒に摂ることが大切なんですね。
もともと吸収率が少ないカルシウムを、これからは、より効果的に摂取していきたいですね。
普段の食生活のなかで「カルシウム+レモン」をぜひ意識してみてください。

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