甘くておいしくて、栄養たっぷりのはちみつ。
ビタミン、ミネラル、アミノ酸、酵素など、たくさんの貴重な成分が含まれている優れた食品ですよね。
私もはちみつ大好きで、ふだんから食生活に取り入れているのですが、先日いただいたはちみつが、ビン全体真っ白に結晶していて、クリーム状になっていました。
スプーンですくって食べてみると、シャリシャリして美味しい♪
でも、なぜはちみつは結晶するんだろう・・
それから、白くなったはちみつの品質はどうなのか、ちょっと気になりませんか?
はちみつが結晶するのはなぜ?
寒くなってくると、はちみつが白く固まっていることがありますよね。
これは、天然のはちみつに起こる自然現象。
はちみつは、外気温が15~16℃になると結晶しやすくなるそうです。
はちみつの中に白い粒々ができると結晶の始まりで、容器の底から全体に広がっていきます。
私のお気にいりのはちみつのラベルには、こんなふうに書かれています。
純粋なハチミツは寒い時には白く結晶いたしますが、これはハチミツに含まれているブドウ糖が結晶するもので、純度にかわりはありません。
谷田養蜂場
純粋はちみつの特徴は、花粉などの豊富な栄養が入っていて、人工的に手を加えていない天然のはちみつということ。
はちみつに含まれているブドウ糖が集まって白く結晶したものは、本物のはちみつだという証なんですね。
はちみつの主成分はブドウ糖と果糖ですが、ブドウ糖は果糖よりも結晶しやすい性質があり、ブドウ糖の比率が多いはちみつほど結晶しやすくなるそう。
あとは、保存期間や保存場所、振動を与えることで結晶することもあるそうです。
はちみつが本物である限り、結晶は避けることのできない自然現象です。
あえて結晶しないように加工されたものも出回っていますが、せっかくはちみつを食べるなら、栄養豊富な本物のはちみつを選びたいですね。
結晶したはちみつ。品質は大丈夫?
はちみつが結晶していても、ブドウ糖が結晶しているだけなので、風味や成分は変わりません。
花の種類によって結晶の感じは違いますが、結晶はちみつならではのシャリシャリ感や、クリーミーさを楽しむこともできます。
そのままトーストにぬったり、バターと一緒に練り混ぜたりしても美味しいですよ。
もちろん、お料理や飲み物にもそのまま使えます。
トロ~っと垂れたりしないので、むしろ使いやすいかもしれませんね。
それでも、やっぱり固まっていない状態で使いたい場合は、結晶を溶かす方法があります。
結晶したはちみつを溶かす方法
必要な分だけレンジにかける
まずは手軽に、食べる分だけをレンジでチンして溶かす方法です。
耐熱皿にはちみつを入れ、目を離さないように、数秒間加熱します。
600wで10秒くらい加熱したら、一度様子を見てみてください。
はちみつは温度が高くなりすぎると、本来の風味や色、栄養価が損なわれます。
電子レンジは、温度が急激に上がりやすく温度調節が難しいので、実はあまりおすすめできません。
容器ごと湯せんにかける
はちみつの風味や栄養面を考えると、ゆっくりと湯せんにかけて溶かす方法がおすすめです。
1. はちみつの容器が入る大きさのボウルに、45℃~50℃くらいのお湯を入れる。
2. フタを開け、中にお湯が入らないように、容器をつける。
3. 清潔な菜箸などで、はちみつをかき混ぜながら溶かす。
4. 温度が下がってきたら、お湯を張った鍋にボウルごと入れ、弱火で温める。
お湯の温度が60℃を超えないように気をつけてくださいね。
できれば45℃くらいの低温でゆっくり湯せんすることで、栄養分なども損なわれることなくおいしくいただけます。
ビンの容器だけでなく、プラ容器でも湯せんできますよ。
少しでも結晶が残っていると、再びそこから結晶していくので、湯せんする時は、完全に結晶を溶かしておいたほうが再結晶するまでの期間が伸びます。
それでも、結晶を溶かしてもはちみつはいずれ再結晶します。
料理用の温度計が1つあると便利ですよ。
バナナの50℃洗いや、米こうじを使った甘酒作りなど、いろいろと使えます。
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まとめ
はちみつが結晶するのは、外気温やブドウ糖によるものなんですね。
もし結晶していても、風味や栄養など品質には全く問題ないこともわかりました。
それだけでなく、結晶化しているはちみつは、純粋はちみつであるという証!
白く固まってしまってもガッカリせず、あえてシャリシャリの食感を楽しんだり、ゆっくりと湯せんにかけてみてください。
健康効果や美容効果が期待できる本物のはちみつを選び、毎日の生活に取り入れていきたいですね。