冬瓜(とうがん)の旬はいつ?冬の瓜と書く名前の由来は?

淡白でさっぱりした味わいとやわらかな食感の冬瓜。
名前に冬という漢字が入っているけれど、暑い季節になるとよく見かける野菜ですよね。
冬の瓜と書くのに旬は夏? その名前の由来は?
冬瓜の見分け方や保存方法についてもご紹介します。

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冬瓜とはどんな野菜?

冬瓜は、ウリ科トウガン属に分類される野菜。

縦長で丸みのある形。丸型の冬瓜もあります。
かんぴょうの原料となるユウガオやシロウリも冬瓜と同じなかまです。

冬瓜は大きな野菜で、重さもひとつ数キロほど。
スーパーでは、1/4にカットされたものや、小さいサイズのミニ冬瓜も多く流通しています。
 

あまりメジャーではない野菜ですが、その歴史は古く、奈良や平安時代の書物に記載があるほど昔から親しまれてきた野菜。現在では、沖縄や愛知、岡山などで多く栽培されています。

冬瓜に含まれるおもな栄養はカリウムとビタミンC。
カリウムは、むくみや高血圧予防に。
ビタミンCは、風邪予防や美肌効果も期待できます。

また、これらはどちらも熱中症予防に有効な栄養素。
冬瓜の90%は水分で、体を冷やす作用もあります。

冬瓜は、ぜひ夏に食べておきたい野菜ですね。

冬瓜の旬はいつ?

冬瓜は、冬の野菜ではなく、夏野菜のひとつ。
一般的な瓜の旬と同じで、冬瓜の旬の時期は7月から9月ごろになります。
 

スーパーに出まわりはじめるのは6月ごろから。
ピークの時期は7月ごろですが、冬瓜は貯蔵性が高く、寒くなってからも流通しています。

それでも、淡白でさっぱりした味わいの冬瓜は、暑い夏にこそ食べたくなる野菜ですね。
 

冬瓜の名前の由来は?

暑い夏の時期が旬の冬瓜。
それではなぜ、冬の瓜と書くのでしょうか?

冬瓜は夏に収穫しますが、冬まで保存できる野菜。
完熟後は皮が硬くなり、保存性が高くなります。
冷暗所に置いておけば、2~3ヵ月保存できるほど。

このように、冬まで貯蔵できることから、冬瓜という名前がつけられたとされています。
 

冬瓜は、奈良時代の書物「正倉院文書」や平安時代の「本草和名」にも登場しています。

さて。9月に採れたものが12月まで保存できる冬瓜。
ただ、これは丸のままの状態に限ります。

冬瓜の保存方法は?

冬瓜は、丸のままなら冷暗所に置いておくだけで数ヵ月持ちますが、丸のまま購入するより、カットされたものを購入することのほうが多いですよね。

冬瓜は、中心のワタの部分から傷んでくるので、カットされた冬瓜は、種とワタのを取り除いてラップで包み、冷蔵庫で保存。なるべく早めにいただきます。

3~4日で使い切れない場合は冷凍保存がおすすめ。
用途に合わせた大きさに切り分けてから、フリーザーバッグに入れて冷凍庫で保存します。

冷凍保存期間は、1ヵ月くらい。
使う時は、凍ったままか半解凍の状態で調理します。

おいしい冬瓜の見分け方は?

冬瓜は、完熟すると表面に白い粉がふいたようになりますが、最近では、琉球冬瓜のような粉をふかない品種も多く出まわるようになりました。

白い粉はブルームと言って、完熟した証拠。
ブルームがついて白っぽくなっているものがあれば、そういう冬瓜を選びましょう。

濃い緑色のつやつやしたものは粉をふかない品種なので、持ったときにずっしり重いもの、表面に傷や傷みがないもの、鮮やかな濃い緑色のものを選びます。

カットされたものは、切り口がみずみずしく真っ白なもの、種の部分までしっかり詰まっているものを選びます。茶色に変色していたり、スカスカしているものは避けてくださいね。

おわりに

冬瓜の旬の時期は、7月から9月ごろの暑い夏。

夏野菜なのに冬瓜と名づけられたのは、夏に収穫したものが冬まで保存できることから、冬の瓜という意味が込められていたのですね。

丸のままの冬瓜はとっても大きく、カットされたものを購入してもなかなか使い切ることはできませんが、そんなときは冷凍保存がおすすめです。

カリウムやビタミンCが含まれている冬瓜は、暑い時期にぴったりの野菜なので、夏バテや熱中症予防として、おいしく調理して食べてみてくださいね。

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