すずらんの育て方|鉢植えでも毎年花を咲かせる方法は?

やさしい香りとベルのような花を咲かせるすずらん。
可愛らしい花を鉢植えでも育ててみたいですよね。
地下茎を横に伸ばしていくすずらんは、鉢でも毎年花を咲かせることができるのでしょうか。
すずらんを鉢植えで育てるときに気をつける点と、育て方全般についてご紹介します。

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すずらんってどんな花?

初夏を感じさせる涼しげなすずらんの花。
すずらんは可憐で小さな花を咲かせる多年草です。

日本原産の日本すずらんは、北海道などの高原に多く自生しています。
一方よく出回っているのは、丈夫で育てやすい、ヨーロッパ原産のドイツすずらんです。

すずらん
科 属 : キジカクシ科スズラン属
和 名 : 鈴蘭
英 名 : Lily of the valley
別 名 : 君影草、谷間の姫百合
原産地 : ヨーロッパ、アジア
開花期 : 4月~5月
草 丈 : 15~20cm
耐寒性 : つよい

フランスでは、5月1日はすずらんの日。
大切な人へすずらんの花を贈る習慣があり、贈られた人には幸せが訪れると言われています。

幸せを運んでくれる可愛らしいすずらんの花。
花言葉は「再び幸せが訪れる」「純粋」です。

すずらんは鉢植えでも育てられる?

すずらんは、地下茎を横に長く伸ばしていく植物。
鉢植えでも育てることができるのでしょうか。

すずらんの苗は、根を短く切って販売されています。
小さな鉢のままでは、翌年は花を咲かないかもしれませんが、大きな鉢に植え替えていけば、鉢植えでも花を咲かせて楽しむことができます
 

4~5月か、10~12月が植えつけの適期。
苗を購入したら、ひと回り大きな鉢に植え替えます。

開花した苗を購入した場合、植え替えておかないと、秋までに来年の花芽がつかないことも。

その後も1~2年に1度、ひと回り大きな鉢に植え替えていくことで、鉢植えでも毎年すずらんの花を楽しむことができますよ。
 

すずらんの育て方

夏の暑さを乗り切れば、わりと育てやすいすずらん。
日当たりと水切れに気をつけて、可愛いすずらんを鉢植えで育ててみましょう。

日当たりと置き場所

すずらんはお日さまが大好きな花。
午前中、よく日の当たるところに置いて育てます。

寒さには強いけれど暑さには弱いので、夏場は風通しのよい半日陰に移動して管理します。

ただ、適度に日が当たらないと、花つきが悪くなってしまうので気をつけましょう。

用土と水やり

すずらんは、水はけと通気性のよい土を好みます。

弱酸性の土がよいので、草花用の培養土か、腐葉土を3割程度配合した土がおすすめです。

鉢植えの水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと。

夏は、乾ききる前に水やりします。
高温多湿が苦手ですが、夏の乾燥にも注意。

すずらんは、水切れをおこすと、翌年咲く花芽がつきにくくなってしまいます。
休眠中の冬も、根っこを乾かしすぎないように、土を湿らす程度の水やりをしましょう。

植え替え

すずらんは、根が張りすぎてつまってしまうと、花が咲かなくなってしまいます。
鉢植えで育てるときは、1~2年に一度、ひと回り大きな鉢に植え替えましょう。

 
植え替えの適期は、夏の生育期をのぞいた4~5月か、10~12月の休眠期。

植え替えて地下茎を伸ばしていくことで株が大きくなり、たくさん花を咲かせてくれますよ。

すずらんを増やしたいときは、植え替えのついでに株分けをおこなうと効率的です。

肥料

すずらんの開花期は、4月から5月ごろ。
開花後のお礼肥えとして、花後の6月から7月にかけて、週に1回液体肥料を施します。

この時期に肥料を与えることで、地下茎が伸びて株が育ち、翌年の花つきもよくなります。

ただし、すずらんは肥料をあげすぎても花が咲かなくなってしまうので気をつけます。

花後の管理

すずらんの花が終わっても、葉は切らずにおきます。

来年また花を咲かせるために、葉は光合成をして、地下茎に栄養を蓄えていきます。

葉が黄色くなって枯れたら、刈り取ります。
そして、すずらんは冬の休眠期へ。

すずらんの耐寒性はとても強いので、冬越しの心配は特にありません。
戸外に出してしっかりと寒さと太陽に当て、時々は水をあげてくださいね。

すずらんの毒性に注意

可愛い花姿のすずらんには、毒があります。
花や葉、花粉、地下茎、根。秋にみのる赤い実にも。

なにか作業をするときは、手袋をするのが安全です。

花粉にも毒があるので、部屋に飾るときは注意し、活けた水も誤飲しないようにします。
 

もしさわってしまっても、手を洗えば大丈夫ですが、くれぐれも口に入れることがないように、人間もペットも気をつけてくださいね。

真っ白で清楚で、ブーケにも使用されるすずらんに、こんな毒性があるとは驚きですね。
ただ、毒性があるおかげで害虫や病気の心配がなく、その点では育てやすい植物です。

おわりに

谷間の姫百合に、君影草・・
とてもロマンチックな名前を持つすずらんは、幸福を運ぶ使者とも言われています。

1年か2年ごとに植え替えれば、鉢植えでも毎年花を咲かせることができるので、夏の暑さと水切れに注意して、来年も可愛らしい花を咲かせてみてくださいね。

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