ローズゼラニウムの育て方。挿し木の時期と水挿しでの増やし方も

精油にも使われる香りのよいローズゼラニウム。
丈夫でとても育てやすく、ガーデニングでも香りを楽しむことができます。
四季咲きのゼラニウムとは違いますが、春にはピンク色の可愛い花を咲かせます。
挿し木もでき、水挿しで増やすこともできるので、その方法もご紹介します。

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ローズゼラニウムってどんな花?

ローズゼラニウムは、ゼラニウムやペラルゴニウムの仲間ですが、そのなかでも、香りを楽しむハーブゼラニウム(センテッドゼラニウム)になります。
 

 
ハーブゼラニウムにはとても多くの種類があり、香りもさまざま。ローズゼラニウムは、その名の通りバラを想わせる香りです。

水蒸気蒸留法で作られるローズゼラニウム精油には、女性にとってうれしい効能がたくさん。私も大好きなエッセンシャルオイルです。

 
ゼラニウムは四季咲き性で一年中花が咲きますが、ローズゼラニウムは一期咲き。春から初夏にかけてピンク色の小さな可愛い花を咲かせます。

多年草のローズゼラニウムは毎年花を咲かせ、花が終わっても葉からはハーブのよい香りが漂います。蚊よけの効果もあるんですよ。

ローズゼラニウムの植えつけ

ローズゼラニウムは苗から育てるのが一般的で、種は市販されていません。
最初は苗から育て、そのあとは挿し木で増やすことができます。
 

 
苗が出回る時期は、花が咲き始める4月ごろですが、花が咲いていない時期もネットで苗を購入することができます。

植えつけ時期は、4~5月か、9~10月
気候のよい季節に植えつけます。

ローズゼラニウムは生長が旺盛で、根もよく伸びるので、大きめの鉢に植えつけましょう。

ローズゼラニウムの育て方

ローズゼラニウムの花期は短いですが、葉からは一年中よい香りが漂います。
乾燥に強く丈夫な花なので、とても育てやすいですよ。特に気をつける点は湿度です。

水やり

ローズゼラニウムは、お日さまが大好きな花。
風通しがよく、水はけのよい土を好みます。

雨には弱く、湿度には特に注意が必要です。
ローズゼラニウムは南アフリカの乾燥している地域が原産なので、乾燥気味を好みます。

常に湿っていると根腐れを起こしやすくなるので、水やりは土が乾いてから。また、花や葉に水がかからないように、必ず株元に水やりしましょう。

置き場所

ローズゼラニウムは、日当たりがよく、雨の当たらないところで育てます。

長雨や霜に弱いので、鉢植えのほうが育てやすいですが、地植えすることもできます。

夏場は多湿にならないように、風通しがよく涼しい場所で管理しましょう。

肥料

ローズゼラニウムは、春から生長が旺盛になります。

肥料は、春から初夏、秋にかけて液体肥料を施すか、緩効性化成肥料を置き肥します。

ただ、ローズゼラニウムは丈夫で生育がよい花なので、肥料は少なめでも育ちます。

切り戻し

ローズゼラニウムは湿度が苦手なので、特に梅雨時には涼しい状態にしてあげることがポイントです。6~7月ごろ、ローズゼラニウムの花が終わったら切り戻しをしましょう。

葉を少し残して、全体の高さや大きさの半分くらいになるように剪定をおこないます。

梅雨時期に切り戻ししなかった場合は、9~10月に切り戻します。

開花中も、風通しよく剪定してあげましょう。
芽の上のところで切り戻しすることで、新芽が出てこんもりとしてきます。

切り戻した葉は、乾燥させてポプリにしたり、ハーバルバスにして香りを楽しむのもおすすめです。虫よけ効果もあるローズゼラニウムは、虫が嫌いな成分があるので、害虫の被害もほとんどありません。

冬越し

一般的なゼラニウムは比較的寒さに強いのですが、ハーブゼラニウムは若干寒さに弱いです。

それでも、ある程度の耐寒性はあるので、暖地では冬越しできると思いますが、冬は冷たい風や霜の当たらない軒下で管理するほうがよいかも。

冬越しできたら、来年もっと大きくなって、またたくさんの花を楽しむことができますよ。

寒い地域では屋内に取り込んだり、秋のうちに挿し木苗を準備しておくと安心ですね。

植え替え

ローズゼラニウムは、直立性で草丈は30㎝から1m近くまで生長し、よく分枝します。

生長がとても早く株もすぐに大きくなるので、大きな鉢への植え替えが必要になります。

植え替えは、4~5月か9~11月ごろ。
真夏と冬を除いた時期なら、いつでもOKです。

あまりに大きく育って伸びすぎた葉は、バランスよく剪定して樹形を整えてくださいね。

ローズゼラニウムの増やし方

ローズゼラニウムは、挿し木で増やせます。
今回は、水挿しで増やす方法をご紹介します。

水挿しする方法

水挿しには、節が何節かあるものを使います。
この節の部分から根っこが出てきます。

挿し穂の長さは10~15㎝。
木質化していない、今年の新しい茎を用意して、下葉を取って水に挿します。
この時、発根促進剤を入れたほうがよく根が出ます。
明るい日陰で管理し、十分発根したら植え替えます。

挿し木に向いている時期は、春から初夏、秋ごろ
梅雨時期や秋に切り戻しをした茎を使って、気軽に挿し木にチャレンジしてみてくださいね。

おわりに

精油にも使われる香り高いローズゼラニウム。
湿度と寒さに気をつければ、育てやすいですよ。
可愛い花が終わったあとも、よい香りの葉はハーブとして楽しむことができます。
バラを想わせる香りに癒されてみてくださいね。

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